フィンランド出身のロック・バンド、ハノイ・ロックスの84年発表の4thアルバム。活動拠点をロンドンに移し英国よりのサウンドで大成功を収めた前作と対をなし、本作は米国制覇に向けてアメリカン・サウンドを構築した最高傑作。前作に引き続きボブ・エズリンがプロデュース。CCRのカヴァー#1「Up Around The Bend 」で幕を開け、たくさんのアイディアが詰まりまくったハードなロックン・ロールを展開。#5「Don’t You Ever Leave Me」はハノイ史に残る名ロッカ・バラード。しかし米国での成功を目前にメンバーの事故死などで解散を余儀なくされてしまう。後にガンズ・アンド・ローゼズが影響を受けたバンドとしてハノイの名を挙げた際に、逆に既に存在していなかったことがかえってハノイが伝説のグループという印象を与えたのも事実。